それでも世界は美しい 25巻ネタバレ

それでも世界は美しい

以下、それでも世界は美しい 25巻(最終巻)のネタバレと感想です。

138話 ネタバレ

システムの再起動により、青空が戻り、大陸の上空には七色の光の輪がかかる。それは、ニケが残したこの世界への『想いと実感』。

ニケは守護者の空間で現守護者に、ニケが最後の守護者になることであろうことを聞かされる。だったらそれまで頑張って皆を守護しないとと決意するニケ。そして、リビにもらった指輪だけは持っておきたいと守護者にお願いする。

夢の中でニケが自分を助けてくれた。私を見捨てれば帰ることだけはできたのにとつぶやくアル。

その言葉に、どういうことだと問い詰めるリビ。ニケが守護者になった理由を聞かされたリビは、絶対に許さないとアルに怒りをぶつける。そしてニケに対しても、なんで俺を選ばないのかと叫ぶが、ニケの“そんなことない”という声を聞き、涙を流す。

そして世界中に現れた虹はその後も消えることはなく、嵐も収まった。また南部で雨が降るようになり、砂の皇国のオアシスすら復活しそうな勢いという。

眠ったままのカラと悪霊の様子を見に来たバルドとメンフィス。2人は淡々としているリビを心配する。バルドの顔色が悪いことも指摘したメンフィスは早く帰って休むことを勧める。そして、自分は寄る所があると言ってメンフィスが向かったのは、アルのところだった。

139話 ネタバレ

ニケを失ったことで、リビが昔に戻ったように感じるとバルドに話すノッテン。思い出とか出会いに何の意味があるんだろうとつぶやく。

タンバの母親に会いに来たガルタ。

タンバの最期を伝え、彼がなぜ大国を裏切ったのかを聞くが、分かったのは、慕っていた伯父が華々しい活躍の裏で汚れ仕事もしていたことで、裏切られたように感じたのだろうというこということだけだった。

釈然としないガルタだったが、執事から別の話を聞く。それは、その伯父が一線を退いた後、タンバはずっと伯父を探していたこと、大国港の街に身を寄せていたが、リビが市街地の民ごと敵を撃破したこと、そして、その中に、伯父がいたことだった。ガルタはそこでようやくタンバの本当の苦しみを知ったのだった。

リビに自分が見てきたアルについて語るツバイ。アルを殺さないでと頼む。殺した方が楽なのはわかっているのに、それができないと苦しむリビ。もう一度自分の気持ちを見極めるため、アルに会いに行く決心をする。

140話 ネタバレ

リビが自分を殺しに来てくれたと喜ぶアル。何も変わっていない様子のアルに失望するリビだったが、以前自分が使っていたものと同じ睡眠薬を見つけ、違和感を抱く。

生きていることでアルが苦しんでいることを知り、ニケがしたことは無駄じゃなかったと感じるリビ。死んで楽になりたいと考えるアルに、苦しんで生きる、それがお前の罰だと告げるリビ。一人になったアルは昔を思い出しながら、思い出と共に生きていくことを決意する。

ニールと話していたリビは、やっぱりニケのことを諦めないと伝える。やっとあなたらしくなったと喜ぶニール。

リビにタンバの事情を話すガルタ。落ち込むリビに、結果的に裏切ることになったが、迷う心はあったと思うと伝える。そして、いつも一生懸命迷っていたニケは弱くなかった、人は迷うべきだというガルタの言葉に、同感だと答えるリビだった。

そして、ついにカラと悪霊が目を覚ます。

141話 ネタバレ

カラと悪霊の元へ駆けつけたリビ。そこにはメンフィスとアルがいた。アルはニケに関わる事で話があると言う。

悪霊は自分の正体を思い出しており、シドン・テテオラルクと名乗った。そしてシドンは闇の帝国の帝王 最後の闇帝だった。

シドンは1000年前の古代文明と守護者が誕生した経緯、そして自信と前守護者・ティルスについてリビ達に語った。

平和を愛し、世界平和のために力をふるったティルスだったが、守護者となり、シドンの前から消えてしまう。その後、身内が起こした内乱がきっかけでシドンは命を落とす。そんな世界を醜いと感じたシドンは、世界に使役されているティルスを世界を壊してでも解き放つと誓う。

長い年月をかけてシドンの怨念は巨大化し、厄災となったシドンは封印された。そして果てしない時間の中で怨念と化したシドンは、目的も自分の正体も忘れていった。

これまでの話がニケと何の関係があるのかと問うリビに、守護者になる資格について説明するアル。なんと、 守護者は交換が可能だということだった。各地に散ったシドンの一部を統合できれば、彼女に守護者となる資格があることを聞いたリビは、ニケにまた会えると思わず泣いてしまう。

なぜ自分に協力するのかとアルに問うリビ。アルは、生きようと決めた世界のどこを見てもニケの気配がして、恩着せがましくて我慢できないから、帰ってきてもらわないと困ると言う。シドンもまた、ティルスに会えると知り、涙を流す。

早速、近くの遺跡にやってきたリビ、ニール、メンフィス、シドン。シドンは無事に力を統合させるが、リビにお前の寿命には間に合わないと告げる。

142話 ネタバレ

シドンにどういう意味だと詰め寄るリビ。シドンは、今吸収したものは元の大きさの百万分の一にも満たないと言う。それはつまり、現在見つかっている石碑が圧倒的に少ないということだった。

ひとつでも欠ければ完全体になれないと言うシドン。シドンの言葉に戸惑いつつも、それでも探さないことには始まらないと言うリビだったが、ニールやメンフィスに捜索にかかる負担や方法について指摘される。シドンもリスクを冒すことをほかの国が協力するはずがないと言うが、そこになんとルナが現れる。

驚くリビ達だったが、それはこっちのセリフだとルナに叱られる。そしてルナはシドンにも、人間なんて自分のことばかりだ、アンタは人間に期待しすぎなのだと説教する。そしてそれはただの大前提であり、人はそこから踏み出すこともできると言う。

城に帰ったリビ達を待っていたのは、今までリビやニケが関わってきた各国のリーダー達だった。唖然とするリビに、カッサンドラはニケのことを一方的に手紙で知らされても、納得できる訳がないと言う。

だが、皆が怒っているのはリビに対してではなく、この問題をリビひとりに背負わせ、何も知らないままニケを犠牲にし、その献身の上に生きている自分達自身にだった。

それぞれが顔の利く国や地域に声をかけ、石碑探しを協力してくれることになり、自分もできることをしないとと気合を入れるリビ。改めて、何かあればその時は自分が責任を取るから、ニケに会う為に協力してくれと頼むリビに、皆がもちろんと答えるのだった。

自分がいた時と世界の在り方が違うと感じるシドンは、ただ見ているとこしかできないことをもどかしく感じる。

各国に調査を依頼した結果が思わしくなく、どうしたものかと悩むリビの元に突然現れたウルスラ。ウルスラは自分のしたことにケリをつけるため、ロミオを探していたとのだった。ロミオは今でも自分の信条は変わらないが、ニケに守ってもらい、リビに先を行かれ、自分を情けなく思ったのだと言う。

自分を憎んでいた人間からすら手を差し伸べられたリビは、世界中に公表し、皆にニケを取り戻す助力を請うのはどうかと提案する。

最終話 ネタバレ

リビの提案を反対するバルドとウルスラ。逆にロミオはリビの統治が揺らぎかねないからと賛成する。それぞれの意見を聞いたリビは、これはニケの為だけじゃなく、自分の本当の望みがわかったからだと言う。リビの望みとは世界を信じたいということだった。そして、再び牙を剥かれと、それごと受け入れようと考えるリビ。バルドウルスラもリビの意見を尊重し、早速、必要なことをまとめ始めた。

それを見ていたシドンはリビになぜ自分が悪霊になったかわかったと言う。そして、自分も碑の気配を探ってみると協力を約束する。シドンもリビが信じた世界を信じてみようと思うのだった。

世界にニケのことや石碑のことが公表され、最初は戸惑う者も多かったが、次第に落ち着きを取り戻し、世界中での石碑探しが始まった。

ニケはティルスと一緒に守護者の空間で、自分を呼ぶ声を感じていた。自分は守護者なのに、行ってもいいのかとこぼすニケに、自分が力不足だったばかりに君に我慢を強いてしまったと言うティルス。そして、もう大丈夫、交代を全ての天象者が承認したと告げる。ニケは最後までティルスに感謝をしながら元の世界に戻って行った。ニケと入れ替わりでやって来たシドンに会いたかったと声をかけるティルス。涙を流すシドンとティルスは抱きしめ合い、再会を喜ぶのだった。

リビ達の世界では石碑を探し始めて6年、シドンが消えてひと月が経っていた。しかし、ニケはまだ帰ってきておらず、リビは昔ニケと落ち合った草原へ毎日通っていた。

アルとツバイはリビが作った花畑に来ていた。ツバイの話によるとリビは今でも毎日ニケの部屋に花を飾っているということだった。そして、トラハに会った時のことをアルに話すツバイ。そこでツバイは“それでも”という言葉が好きだと言う。人が“それでも”と叫ぶ時、物語が生まれると言うツバイにアルはそれこそが『想いと実感』なのだと返す。

草原に立つリビは6年経って随分成長していた。戻って来たヨルを迎えようとするが、ヨルもかなり成長しており、うまく支えきれない。抱きしめる準備はできているのに、ニケだけがまだいないと湿っぽくなるリビ。今日もカラぶりかと思っていた時、後ろで草を踏む音がし、振り返ると、そこにはニケが立っていた。

リビなのかと声をかけるニケ。俺の方が年上になったと返すリビ。お前のお嫁になりに来たと駆け出すニケ。リビも駆け出し、ニケを受け止め、抱きしめ合う二人だった。

感想

個人的になかなか駆け足な終わり方だったように感じました。でも面白かったです。

欲を言えば、リビとニケが再会した後の話をもっと見たかったし(描き下ろしの後日談マンガにはその辺も少し描かれていますが、足りない!)、シドンとティルスが再会した後の話も見たかったなと思いました。

それにしても、ヨルの成長にはびっくりしましたね。赤ちゃんの頃のずんぐりむっくりした姿からは想像できませんでした。

25巻は少し駆け足に感じましたが、全体的にはすごく面白い作品でした。いつかまた、番外編とか描いてくれたら嬉しいです。


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